フロアコーティングの特徴と選び方

フロアコーティングと言っても実は様々な種類が有るのをご存知でしたか？

大きく分けると次の様なものがあります。

• ガラスコーティング
• UVコーティング
• ウレタンコーティング
• シリコンコーティング
• 水性アクリルコーティング

なぜ、こんなに沢山あるのかと云いますと性能や価格が全然違うからです。

同じフロアコーティングと言っても種類により、全く機能が違いフロアコーティングだからと安心出来ません。

正しく知ってフロアコーティングの違いを知りましょう。

シリコン・水性アクリルコーティング

シリコンや水性アクリルは耐久性が弱く、長期間の効果は期待出来ません。

特に水性アクリルの場合は、耐久性が低く「ワックスよりはまし」な程度。

フロアコーティングとは呼べません。

ウレタンコーティング

ウレタン系コーティングは、有機質を材料としているので、月日が経つうちに日焼けや形質変化を起こし易く、脆くなったり変色したりする恐れがあります。

UVコーティング

UVコーティングは、ウレタン系コーティングの一種で紫外線で瞬時に硬化させるものです。

だから日光にも反応してしまいます。

そのため、どんどん硬化が進み、脆くなってしまうことも。

その為、ガラス窓に紫外線防止フイルムを貼るなどの対策が必要です。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、無機質なので化学変化が起こらない、変色がしない。

耐久性、硬度ともに優れている、低光沢で落ち着いた雰囲気のコーティングです。

こうして耐久性という観点からフロアコーティングを見ていくと、ガラスかUVという２択しか無いことが分かります。

事実、フロアコーティングと言えばガラスコーティングかUVコーティングが人気の２大コーティングとなっています。

しかし、UVコーティングは光沢が非常に強く、時には眩しいほど。

直接日光が当たると、まぶしさに目が開けられない程に。

夜間の電灯でも正反射が強く、鏡面のように電灯を反射する事も。

そのような中で「なかなか落ち着けない」という人もいて、施工した場合、極端にお部屋の雰囲気が変わってしまう事があります。

実際施工した時はピカピカになって感動してしまいますが、いざ生活してみると眩しかったり、落ち着かなくなったりします。

一方のガラスコーティングは、落ち着いた雰囲気の低光沢です。

リビングに施工されても違和感がなく、周囲のインテリアともマッチします。

UVコーティングの様に、テレビの映り込みが床に反射して眩しいなんてことも無いです。

さらに、ガラスコーティングの素材は、化学変化が起こらない安定した無機質素材。

時間がたっても、形質に変化がなく変色もしません。

こうして耐久性、硬度ともに優れているのが、ガラスコーティングの特徴です。

ガラスコーティングとUVコーティングは、他のコーティングより高価格な価格帯になっています。

最も価格が高いのがガラスコーティングで、UVコーティングがそれに次ぐ価格設定です。

原料としては、ガラスコーティングの方がかなり高いのです。

しかし、価格にあまり差が出ない理由は、UVコーティングには紫外線照射器が必要だからです。

紫外線照射器で瞬時に硬化させるのには、熟練した技術が必要です。

塗りムラを作らない人材を求めると人件費が高騰し、施工料金に跳ね返ってくることも。

そこで、UVコーティングの価格を抑えるために業者は、原料を安く抑えようとします。

もともとUVコーティングのベースは、有機コーティングであるウレタンコート。

経年劣化が起こりやすく、黄色に変色しやすいのです。

ガラスコーティングより多少安いからといって安易にUVコーティングを選択すると、性能や耐久性が犠牲になることも。

UVコーティングの強い光沢が必要な場合は、熟練した技術者、良質な原料、実績のある施工会社などの条件を満たしているかどうかをしっかり確認しましょう。

フロアコーティングは、一度施工してしまうと、元には戻しづらいものです。

たとえ、戻せたとしても、床をかなり傷めてしまいます。

だからこそ、コーティングの種類や耐久性、業者を選択する際は、慎重に検討する必要があるのです。