ペットのトラブル対策
住まいは、基本的に人間の居住を想定して作られています。大切なペットと共存するのは良いのですが、それによって思わぬ住宅のトラブルを引き起こしてしまう場合もあります。ここでは、ペットのトラブルと対策方法について紹介いたします。
防音・防臭
ペットOKのマンションだったとしても、防音が完璧と言う訳ではありません。ペットの鳴き声によるトラブルは後を絶たず、飼い主にとってもご近所にとっても悩みの種です。
もちろん、無駄吠えをしないようにしつけを行う事も重要ですが、ここでは、お部屋の防音対策について紹介いたします。
【天井・壁】
吸音性に優れた素材を使用して、防音をする事が出来ます。
例)大建工業 ダイロートン ファイブスターシリーズ ワンニャート
【床】
カーペットにも防音効果のあるものがあります。敷くことで、階下の方への配所をする事ができます。
例)大建工業 防音カーペットドレミ
【カーテン】
遮音性のあるカーテンを設置して防音をする事が出来ます。取り付けに業者がいらず、設置も簡単です。
ペットの体臭や排泄物の不快臭など、生き物を飼う上で臭いの問題は切り離せません。
不快臭は、家族のストレスが溜まるだけでなく、免疫力や抵抗力の低下を引き起こしてしまいます。
また、不快臭が元で近所の方とのトラブルにもなってしまうケースもありますので、臭い問題について対策を行わなければなりません。
ペットの不快臭を根本から改善する対策法です。今は、排泄物の臭いが薄れるドッグフードなども売られておりますので、それを与えて排泄物から出る不快臭を軽減しても良いでしょう。
また、こまめに入浴をさせる事で、体臭を少なくして不快臭を防止する対策もあります。但し、犬の場合は高湿度にはあまり適していませんので、適度な頻度で入浴を行う方法が良いでしょう。
次に、室内での防臭対策です。消臭剤を室内に置いて不快臭を軽減する方法などありますが、市販されている消臭剤のほとんどが、臭い自体を除去するのではなく、臭いに対して別の成分を吸着、包み込みを行う事で一時的に臭いを感じさせなくするタイプです。
また、消臭剤を切らしてしまったらまた買わなければならないなど、コストや手間の面でもあまり進めはしません。
今は、消臭・防臭のコーティング剤と言うのもあり、一度室内に噴射して施工してしまえば効果が半永久的に続きます。
汚れ
ペットを飼う時は室内が汚れてしまうのを覚悟しておかなければなりません。抜け毛や食べこぼし、お粗相、体液など、日々のお掃除は欠かせないものとなります。ここでは、代表的なペットの汚れについて紹介します。
やはり、一番気になるのはペットの排泄物から来る汚れ。飼い主の見ていない場所でされてしまうと、お粗相をしてしまったのに気づかずに数日経ってしまい、床に汚れが染み込んでしまうケースもあります。
床の汚れを防ぐ方法として、フロアコーティングがあります。コーティングを行う事で、お粗相をしてしまっても染み込みを防ぐことができ、また日々の掃除も楽になります。フロアーコーティングの種類は様々で、ワックスから水性ウレタン、油性ウレタン、UVコーティング、ガラスコーティングなどがありますが、耐久年数を考えれば、一番強いガラスコーティングをお勧めします。
傷
犬や猫には爪があり、歩くだけで床を傷つけてしまいます。ペットを飼っているお宅の床には、爪による傷跡がつきものです。
ある程度は我慢をしなければならないですが、深い傷が出来てしまうと、そこから水分などが浸食してしまい、床の劣化を速めてしまいます。
やはりここでも、フロアコーティングなどによって床を保護する事をお勧めします。
猫の場合、柱の爪とぎが問題となります。本能的なものなので、習性自体を止めさせることは難しいのですが、爪とぎが出来る場所を制限して限定することで、ある程度しつけをする事が出来ます。また、市販されている爪とぎ用のグッズを購入するのも良いでしょう。
滑り
犬や猫の体は、屋外を裸足で歩く(走る)ようにできており、爪や肉球で大地を蹴って進みます。ところが人間の生活に適しているフローリングなどの場合、グリップが効かずにツルツルと滑ってしまう場合があります。
これは、移動しづらいばかりか、下手をすればペットが脱臼を起こしてしまい、重大なトラブルにもなりかねません。
対策方法としては、床に滑り止めを塗布する方法などがあります。すべり耐性のあるコーティングを施すことで、ペットの滑りを防止しして安心して室内で遊ばせる事ができます。