フロアコーティングについて今回を含めて全7回でお送りしています。
前回までの記事でみなさんのお悩みを解決できていると幸いです。
このシリーズ最後となる今回は、フロアコーティングと床鳴りについて書いていきます。
そもそも床鳴りとはどのようなものなのでしょうか?
床鳴りとは、床を歩いている時、物を動かしている時にギシギシ、コツコツ、キイキイと音がなることを指します。
ある部分を踏むとなる場合もあるし、全体的に音がする場合もあるようです。
この床鳴り、フロアコーティングが原因では?とお考えになる方もいるようです。
また、コーティング業者の他のブログなどを読んでいるとリフォーム業者や住宅業者が、お客様からクレームを受けた際に
「床鳴りはフロアコーティングのせいですよ」と、言い逃れのようにも聞こえる発言をするケースが過去にあって憤慨したと書かれていました。
ライバル会社ながら、同業者として大いに憤慨・共感します。
私たちの調査においても、床鳴りとフロアコーティングとの直接的な因果関係は見つけられておりません。
また、一部のマンションや分譲住宅のオプション会や内覧会で、フロアコーティングを推奨しない場合の理由として、フロアコーティングが床鳴りを起こす可能性があると言うケースもあったそうです。
でも、こちらも根拠のないことです。良心的なマンション業者では起きないことですが、一部のマンション業者では、工期に終われ、引き渡し前の最も再工事や追加工事でバタつく現場に、そのタイミングでフロアコーティングされてしまうと、乾くまでの間現場に入ることができず、不便だからという理由でコーティングを薦めないのが本当のところだという説もあります。
こちらは業者様のスタンスによってケースバイケースですが、あり得る話のように思います。お客様は素人なので、こう言われてしまったら原因を検証するのが難しいですよね。。。
話を本題に戻します。
それでは床鳴りは、何が理由で起きるのでしょうか?
床鳴りの主な原因は、気温や湿度の変化によってフローリングの木材が膨張したり、伸縮したりすることで、発生すると言われています。
なので、フロアコーティングのようにフローリングの表面にだけ特別な施工をしているしていないに関わらず、健全な木材であれば起こりうることなのです。
ただ、木材の性質上の問題だけで床鳴りは発生しません。
他にも原因があります。
それは、施工不良です。これが実際のところ原因のほとんどではないでしょうか。
家を建てる時、フローリングを貼る際に、職人の技術や経験の差によって床鳴りが発生します。優秀な職人は、フローリング施工のパッと見の美しさだけでなく、この床鳴りするかしないか?にもこだわって、周到に施工を進めてくれます。
以上のような理由で床鳴りは発生する可能性があります。
しかし、何度もお伝えする通り、フロアコーティングが原因で床鳴りが発生するということではないので安心してください。
もし、床鳴りが発生している場合、建設時の業者に問い合わせてみてください。その時は、上記のような知識を踏まえて対抗されることをおススメします。
いかがでしたか?
全7回に分けて初めてフロアコーティングをする方に対して、フロアコーティングのありがちな疑問について紹介してきました。
今回の記事を含めてみなさんのお役に立つことを願っています。